「茶色の朝」を読んだ

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茶色の朝*1という本を読みました。

もとになっているのは、フランスで出版されたフランク・パヴロフさんの「Matin burn」。

本の紹介ページによると、フランク・パヴロフさんは心理学者かつ人権運動家で、”子供の心理と人権のスペシャリスト”だそうです。
茶色の朝」には、早稲田大学文学学術院教授の藤本勇一さんによる「Matin burn」の翻訳のほか、マルチアーティストとして様々な分野で活躍するヴィンセント・ギャロさんの絵と、東京大学大学院総合文化研究科教授で哲学者の高橋哲哉さんのメッセージをがあります。

本では、主人公とその友人が茶色以外が禁止されていく社会の変化に違和感を感じつつも深く考えず日常をやり過ごし、自分に重大な影響が及ぶまで「自分ごと」としてとらえられなかった姿が記されています。

高橋哲哉さんのメッセージでは、「茶色の朝」がどういった時代背景で生まれたのか、何故「茶色」なのかといった、物語への理解を深めるうえで大切な内容が記されています。

物語・メッセージ・絵のすべてを含めても50ページ程度と短くすぐに読めてしまいますが、違和感や疑問を封印してやり過ごしてしまうことの恐ろしさ、考え続けて行動することの必要性が伝わってきます。

はちみつは元々考えるのが苦手で練習場所としてこのブログをはじめました*2
なのではちみつにとっては、"ブログを書き続けて考えなさい"と、背中を押してくれる本でもありました。