「話を聞かない男、地図が読めない女」を読んだ

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「話を聞かない男、地図が読めない女」という本を読みました。
日本で200万部、全世界で600万部のミリオンセラー本*1です。

この本の著者はアラン・ピーズさんとバーバラ・ピーズさん。
夫婦で講演活動や作家をされており、人間関係などに関する書籍*2を複数執筆されています。

内容は、端的にいえば男女の違いの説明です。

男女のどちらが優れているとかではなく、単に違うのだということを教えてくれます。
違いは胎児期に作られる脳の配線とホルモンの働きで生じるとのこと。
狩猟時代に男は狩りに出て、女は住み家を守り子育てをしていた。
役割に合わせて脳の配線にも違いが生じた結果、例えば男は空間認知能力が高い場合が多くなり、女は相手の変化に気づく能力やコミュニケーション能力が高い場合が多くなった。
(あくまで平均的にという話で、本でもそう記されています。本にはほかにも様々な違いが記されていました。)

違いを理解していれば、異性の不可解な行動や、自分の気持ちを察してくれないことへの苛立ちが減少し、受け入れることができるようになる。
自分自身、そして異性への理解を深め、より良い人間関係を築いてほしいという著者の思いが込められているようです。

はちみつ的には、「男脳・女脳テスト」が面白かったです。
質問に対するに回答を選択肢から選ぶことで、
自分の脳が男脳(男性的な配線)と女脳(女性的な配線)のうちどの程度の位置にあるかがわかります。
男脳・女脳といっても、あくまで男性の平均は男脳の側に寄っていて、女性の平均は女脳に寄っているという話です。
個人の単位でみれば、男性だけど女脳の度合いが強い人もいれば、女性だけど男脳の度合いが強い人もいます。
なかには男脳と女脳の中間、本の言葉を借りれば"男と女の両方に片足ずつ踏み込んでいる"人もいるようです。

このテストは自分の平均からのずれを認識するうえでも有用だなと思いました。

本は男女の違いという視点に立っていますが、
正直、人間はみんな違うと思います。

きっと脳の配線も少しずつ違っているし、
環境要因も考え方に影響を与えるでしょう。

人は違う、そして人の多様性を理解するための1つの方法として、男脳・女脳という特徴区分も使えるということだと思います。

本を通して、男脳・女脳という特徴区分のなかでの自分の位置を認識し、離れた位置の人の特徴を知ることができました。

相手は自分と違うことを前提に、違いを認め合ってより良い人間関係を築きたいです。