池上彰のニュース解説 テーマ「グラフでわかる一年の変化」回のメモ

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池上彰のニュース解説で「グラフでわかる一年の変化」というテーマを扱っていました。
グラフから何が増えて何が減ったかを見ていくことで、意外な発見が得られるという内容です。
将来見返したくなりそうだったので、番組を見ながらメモした内容をまとめておきます。
間違い等ありましたらすみません。

ちなみに同番組のテーマが「投資」の回のメモはこちら

番組で紹介された内容

飲食店のなかで、焼肉店の売り上げは回復

換気システムがちゃんとしているため。

ゴーストレストランが増加

ゴーストレストランとは、キッチンだけをもち、商品を宅配のみで提供する店。

飲食店はそもそも続けるのが難しく、開業一年で3割は閉業してしまう。

不動産業は意外と減っていない

リモート増加で働く場所の制約がなくなり郊外へ引っ越しが増加。
またリモートきっかけで満員電車に乗るのが嫌になった人の需要で、都心のタワマンも人気高まる。
都心→郊外、郊外→都心の動きはどちらも増えた。

コンビニの売り上げも減少

スーパーに行く人が増えたから。
在宅で時間あるから、安い場合の多いスーパーで買うようになった。
またオフィス街の店は人がいなくなって売り上げ減少。

冷凍庫の輸入台数も増加

買いだめした冷食が入らなくて購入した家庭が増加。
また研究機関などがワクチン保存用に購入したとも考えられる。

きのこの輸入量も増加

おそらく大部分はマッシュルーム。
免疫力アップへの期待や、ピザやパスタの宅配用に使われたことが要因かもと推測されている。
国内での生産量も多いが、それ以上に需要増えたと考えられる。

特に影響を受けた診療科目は耳鼻咽喉科と小児科

コロナ感染予防の効果で病気になる子供が減少。
また感染への懸念から軽い症状では行かなくなった。

一方で皮膚科はあまり影響を受けない

マスクや消毒で皮膚科にかかる人が増えたため。

眼科は5月に減少したがその後回復

リモートワークの画面の見過ぎで視力低下した人が増えた。

がん検診の受診者数も減少

早期発見できなくなってしまう危険あり。
約一万人のがんが見過ごされた可能性があると警鐘が鳴らされている。

少子化問題は深刻になるかも?

2021年の予測出生数は80万人を切ることになりそう。
コロナ禍での妊娠を避けようとする人が多かったため。

政府は少子化対策として、AI婚活を実施。
100以上の質問に答えると相性に良い相手を探してくれる。
質問に見栄張らないような質問構成で、苦手なことを聞く質問が多い。
苦手なことが同じだと相性が良いとか。
少子化に危機感もってる自治体が多い。

企業倒産件数は減少

コロナ関連の給付金や銀行の融資で助けられた。ギリギリで持ち堪えている企業が多い。

休廃業・解散は過去最多

最も多いのは飲食店。

倒産と休廃業・解散は何が違うのか?

倒産はやりくりできなくて仕方なく辞めること。
休廃業・解散は自主的に辞めること。

4月以降手厚い支援策がなくなったらどうなるかは不安視されている。

日経平均株価はバブル期並み

景気対策で金融機関からお金を借りやすく、お金を借りて株を買ってる人もいる。
また日銀が買い支えしてるため、酷く下がることはないという安心感から買う人増えている。
GDP(国内総生産)は減少しているので、景気に関係なく株価が独り歩きしている状態。

中国だけは経済成長

コロナを収束させて経済成長したと発表。
コロナ前の生活に戻りつつある。
都市封鎖を強力にやった効果も出てる。
独裁だから出来ること。

訪日外国人の数は大幅減少(9割減)

去年2月〜12月で4兆円の経済効果が失われた。
地方は特に外国人観光客に支えられてたので影響は大きい。

今月(2021/2)に入り世界のコロナ感染者数は減少傾向に

イギリスのロックダウン効果か、ワクチン接種の効果か詳細はわからない。
ワクチン接種が進めば少しずつ経済活動も復活していくのではと考えられている。

給料の減少、仕事がない問題

菅総理は「最終的には生活保護がある」と発言。反響、反発を呼んだ。
生活保護は最終手段なのに、ほかに対策しようとせずいきなりそこに頼るのはどうなの」という意見も。

生活保護を受けている人の数は減少してる。
国の家賃補助、補助金助成金でなんとかなっている人がいるという説がある。
また家族や親類に知られたくないという理由から、申請をためらう人が多いと考えられている。

自分だけでなんとかできなくても、誰か援助してくれる人がいないか確かめるため、生活保護申請時には家族や親類に確認がなされる。
家族や親類への確認を緩める生活保護の制度改正も検討されている。

生活保護受給者の半数以上が50代以上。
高齢化が進めば生活保護を受ける人も増えると考えられている。

生活困窮者自立支援制度

生活保護とは別の制度。
住む所がない人に住む場所を提供するなどの支援がなされている。
あまり知名度はないが、生活保護を受ける前に検討する価値あり。

感想

予想通りの変化から個人的には意外な変化までいろいろありました。

都心→郊外の動きが活発だと思っていたので、郊外→都心の動きも活発化なことが驚きでした。
同じリモート作業が増えたという背景でも、働く場所が自由だから自然豊かなところに引っ越したいと思う人もいれば、また満員電車に乗るのが嫌なので会社の近くに引っ越したいと思う人もいる。
リモートでの稼働数や現在住んでいる場所など細かい個々人の事情が絡んでいるとは思いますが、人の考え方は様々ですね。

がん検診の受診者が減少し、約一万人のがんが見過ごされた可能性があるというのは大きな問題だなと思いました。
番組でがん検診は必要な外出だとも話がありました。

感染リスクを減らすため検診は控えようとなりがちですが、コロナ感染よりがんの早期発見が遅れた場合の死亡率の方が高いと肝に銘じたいです。

参考

【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」 | ニュース | 保健指導リソースガイド