「茶色の朝」を読んだ

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茶色の朝*1という本を読みました。

もとになっているのは、フランスで出版されたフランク・パヴロフさんの「Matin burn」。

本の紹介ページによると、フランク・パヴロフさんは心理学者かつ人権運動家で、”子供の心理と人権のスペシャリスト”だそうです。
茶色の朝」には、早稲田大学文学学術院教授の藤本勇一さんによる「Matin burn」の翻訳のほか、マルチアーティストとして様々な分野で活躍するヴィンセント・ギャロさんの絵と、東京大学大学院総合文化研究科教授で哲学者の高橋哲哉さんのメッセージをがあります。

本では、主人公とその友人が茶色以外が禁止されていく社会の変化に違和感を感じつつも深く考えず日常をやり過ごし、自分に重大な影響が及ぶまで「自分ごと」としてとらえられなかった姿が記されています。

高橋哲哉さんのメッセージでは、「茶色の朝」がどういった時代背景で生まれたのか、何故「茶色」なのかといった、物語への理解を深めるうえで大切な内容が記されています。

物語・メッセージ・絵のすべてを含めても50ページ程度と短くすぐに読めてしまいますが、違和感や疑問を封印してやり過ごしてしまうことの恐ろしさ、考え続けて行動することの必要性が伝わってきます。

はちみつは元々考えるのが苦手で練習場所としてこのブログをはじめました*2
なのではちみつにとっては、"ブログを書き続けて考えなさい"と、背中を押してくれる本でもありました。

「うっせぇわ」を聴いて思うこと

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syudouさん*1が作詞作曲し、シンガーのAdoさん*2が歌う「うっせぇわ」という曲。

初めて聴いたときの衝撃を何と表現すればいいのか。

圧倒的な歌唱力と刺激的な歌詞*3で、聴いているだけで攻撃力が上がりそうな感じです。
元気が出る曲というのとはまた違う、闘争心が掻き立てられる曲。

歌の内容は「うっせぇわ」特設ページ*4というところに以下のように記されています。

〈正しさとは 愚かさとは それが何か見せつけてやる〉ーー上司から散々、常識を押し付けられても勇猛果敢に抗っていく部下の姿が凝縮された『うっせぇわ』

確かに、小さなころから優等生として生きてきた"部下( 主人公)"が"上司"から押し付けられる「社会人じゃ当然のルール」とか「不文律最低限のマナー」といった常識に窮屈さを覚え、抗っている曲ともとらえられます。

同じような境遇で、同じような心境の人もいるのではないでしょうか。
はちみつ自身も共感する部分があります。

では「正しい」のは"部下である自分( 主人公)"で「愚か」なのは"上司"でしょうか。

はちみつ的には、違和感を感じる部分があります。
2番の歌詞にある以下の部分。

不平不満垂れて成れの果て
サディスティックに変貌する精神

主人公は'模範人間' なので抗いを暴力で示すのではなく言葉で示しますが、その結果止まれやしなくなり、上記の状態となります。

「成れの果て」*5という表現は、落ちぶれた様を表す表現でもあります。
 主人公が「正しい」のだとすれば、その変貌に「成れの果て」という言葉を使うでしょうか。どちらかというと主人公も「愚か」側なのかもと思ってしまうような言い方です。

整理のため、主人公の心境の変化を書いてみます。

1番の最初の歌詞では以下のように言っているので、反発とか抗いとは程遠い人生を歩んできているようです。(Youtubeのコメントでもちらほら見かけたのですが、「ギザギザハートの子守唄」の冒頭と対になるような歌詞ですよね)

ちっちゃな頃から優等生
気づいたら大人になっていた

'気づいたら大人になっていた' とあるので、特に優等生であることに疑問を抱かなかった、あるいはこのままでいいのかなと思いつつも行動は変えなかったと考えられます。

主人公自身もこう語っています。

ナイフの様な思考回路
持ち合わせる訳もなく

でも、従順に常識に従い生きてきた今、
何かが足りない、何故なのだろう、と混乱しています。

でも遊び足りない 何か足りない
困っちまうこれは誰かのせい
当てもなくただ混乱するエイデイ

この混乱の先に主人公は「それもそっか」と気づきを得る。
社会人じゃ当然のルールに抑圧されて窮屈な日々を生きていたんだと、
自分は自分だと、常識を「うっせぇわ」と一蹴してしまえと。

常識に縛られなくても健康だ。
常識に縛られ一切合切凡庸なあなたとは違う。

そんな風にサビでは
「押し付けるな、うるさい、自分には自分の考えがあるんだ」
という感じの言葉が続きます。

次の2番では、窮屈さに気づいた主人公の行動と変貌が語られます。私が違和感を感じた部分です。

つっても私模範人間
殴ったりするのはノーセンキュー
だったら言葉の銃口
その頭に突きつけて撃てば
マジヤバない?止まれやしない
不平不満垂れて成れの果て
サディスティックに変貌する精神

主人公は言葉での行動を選択しますが、不平不満を言うことに快感を覚え止まれなくなっていきます。結果として、精神もサディスティックに変貌。

その変貌を表すかのように、この後の歌詞は言葉がきつくなっていきます。
'くせぇ口塞げや限界です', '丸々と肉付いたその顔面にバツ' のような、正直ただの悪口ではと思うような言葉もあります。

また'絶対絶対現代の代弁者は私やろがい','私が俗にいう天才です' など、どこからその自信が湧いてきたのだと思うような言葉も出てきます。

ここまでの経緯をみると、与えられた常識や規律に従い優等生として生きてきた主人公が、大人になってからそういったものに縛られているから退屈なのだと気づき、押し付けるのをやめろと反発しだす。これまで従順に生きてきた反動からか、反発に快感を覚え不平不満が止まらなくなり、どんどん攻撃的になる。周囲に刃を向けることを覚え、自信満々(というよりもはや自信過剰)になっていく。

という感じでしょうか。はちみつの偏見満載の解釈なのですが、冷静になって歌詞をみるとこの主人公も愚かなのではないかと思うのです。

最後のこの歌詞。

アタシも大概だけど
どうだっていいぜ問題はナシ

 大概*6という言葉は色んな意味合いがあるようですが、ここでは「ありふれている」という意味でしょうか。

主人公自身、'絶対絶対現代の代弁者は私やろがい','私が俗にいう天才です' などと言いながらも、もとは優等生として生きてきており、ありふれていたとわかっている。
'どうだったいいぜ問題はナシ' は、でもそれは昔の話で今は違うんだ、変わったんだという気持ちの表れでしょうか。

結局、この主人公の変化は「正しさ」なんでしょうか。

この曲の冒頭で

正しさとは 愚かさとは それが何か見せつけてやる

と歌われますが、この曲に見せつけられた「正しさ」と「愚かさ」ってなんだったのでしょう。

はちみつは、この曲という存在自体が「正しさ」なのかなと思いました。
「うっせぇわ」の主人公のような気持ちを、楽曲という形で昇華させる、音楽で表現して見せるというのがある種の正しさなのかなと。

「うっせぇわ」の主人公に共感するひとはそれなりにいるとは思いますが、実際に主人公のように言葉の銃口を撃ちまくることは「愚かさ」なのかもしれません。

何というか、うっせぇわと思っているなら、キャンキャン吠えてないで実力で黙らせてしまえばいい。

を、作詞作曲のsyudouさんとシンガーのAdoさんが体現しているような、そんな感じがします。

まあ、考えすぎかもしれないですが。

グダグダと長文失礼しました。

3/17追記:「自分に気づく心理学」を読んでこの曲に対する印象が変わりました

「運転者 未来を変える過去からの使者」を読んだ

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「運転者」*1という本を読みました。
久しぶりに物語を読みたいと思い何気なく選んだのですが、読んでみて本当に良かったです。
自分の価値観の狭さに気付かされました。

この本の著者は喜多川泰*2さん。
大手の学習塾の就職し経験を積んだ後、聡明舎という塾を設立。人間的成長を重視した塾として話題となり、塾の生徒から授業の前に話していた教訓などを本にしてはどうかと言われたのをきっかけに、2005年から作家としての活動を開始されたそうです*3
喜多川さんの本を読むのは初めてでしたが、本作を読んでほかの作品もぜひ読みたいと思いました。

この後の文章はネタバレを含むのでご注意下さい。

続きを読む

池上彰のニュース解説 テーマ「投資」回のメモ

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池上彰のニュース解説という番組を見ました。
テーマが投資で興味があったのでメモしておきます。
間違い等ありましたらすみません。

代表的な投資方法3つの紹介

  • 株は企業がお金を集める手段
  • 株を沢山持つと企業に影響力持てる
  • いくらから株買える?
    何株単位から買えるかは企業による
    1株からだと割と安く購入可能
  • 会社の買収*1=相手の会社の株を過半数以上買い取る

投資信託

  • プロに任せて株を運用
  • 投資信託は商品ごとに投資先が違う
  • 投資信託は複数の会社の株を分けて買っている場合が多い
  • 株ではなく債券を買う場合もあり
    債券は借金なので、後々利息がついて返ってくる
    国債も国の借金なのでその枠組み
  • プロに任せるから手数料かかるし、上手くいかなければ減ってしまう場合も

NISA *2

  • 投資かつ制度の名前
  • やることは株とか投資信託と同じ
  • 普通の株や投資より出来ることに限度があるが、
    税金がかからない
  • アベノミクスの一環で2014年からスタート
    みんなが株を気軽にやって投資すれば、
    企業もお金入って経済が回るはずってこと。
    投資の入門編として用意された制度。

株や投資信託はどこで買えるの?

株は証券会社(口座を開けば購入可能に)。
投資信託とNISA は、証券会社のほか、銀行や郵便局など。

日経平均株価ってなに?

日経は日本経済新聞の意味。
日経平均株価とは、日本経済を代表する225社の株価の平均

日経平均株価をニュースの終わりなどで毎回いうのはなぜなのか?

  • 景気の目安だから
  • 経済的に大きな影響があるから

会社も株を持っており、
日経平均株価が上がるとそれで儲かる会社も増加。

新型コロナウイルスの影響で経済がダメージを受けているのに
日経平均株価が上がっているのはなぜか?
→今年は景気が良くなると思っている人が多いから。

ワクチンも開発され、
2020年のような自粛一色のムードは改善される、
経済活動は徐々に活発になっていくであろうという考え。

また、日本銀行が景気を良くしようと株を買っているのも要因の1つ。
下がると日本銀行が株を買ってくれるため、
すごく株が下がることはないと思い、みんな安心して株を買う。

ほかの投資紹介

FX

為替変動を利用した投資。

1ドル=100円のときに円からドルに変換して、
1ドル=110円のときにドルから円に変換すれば、
1ドルあたり10円出るよねって話。

  • 為替レートの変動は自分で判断
    =初心者にはちょっと難しい
    世界の情勢を理解し、常に考えてないとできない
  • 24時間取引可能
  • 最大25倍までの取引可能
    少ない金額で大きな利益を出すこともできるけど、逆も然り

iDeCo(個人型確定拠出年金)*3

確定年金は金額決まってるが、
iDeCoは自分で運用する年金。
(株とか投資信託で年金が決まる感じ?)

国や会社の年金にプラスするもので、証券会社や銀行で申し込み。

住民税や所得税の控除の対象となるのがメリット。

不動産投資

アパートやマンションを買う、建てるなどして
人に貸し家賃収入を得るもの。

入居者が少ない、入居者同士でトラブル発生などの
可能性もあり、結構気を使う。

REIT リート

投資信託の不動産バージョン。

マンション丸ごと購入とかは大金で難しいから
少しだけお金だす人を運営者が束ねる。

管理とかは運営者がやってくれる

結局どれが一番良いのか

どの投資方法も良い時、悪い時があるので、
一概に「この投資は間違いない!」というのはない

投資は自己責任。

何となく始めず、しっかり勉強して
始めることでリスクは減らせる。

国のお金の話

国の税金の使い道

国が一年に使う金額どのくらい?
→2021年度は約106兆円。

その内訳は以下のような感じ。

  1. 社会保障(=年金、医療費 など):約35兆円(約1/3)
    超高齢社会なため高額。
    高齢者は増加するため、今後も増加し続ける。
  2. 国債:約23兆(約1/4)
    借金の返済
    <国は一年でどれくらい借金してるのか?>
    約43兆円(税収は約57兆円)
    今は借金を返すために借金してる状態。
    <こんなに借金あって大丈夫なのか?>
    借金を完全にゼロにする必要はないと考えられている。
    これ以上増えなければ良い。
    でも今は増え続けている状態なので、
    不安視する声が出ている。
  3. 地方交付税交付金
    国から地方への仕送りみたいな感じ。
  4. 公共事業、文教及び科学振興、防衛費、その他
  5. 予備費:5兆円
    新型コロナ対応のため今年度は多め。

使い道はどうやって決めている?

段階を踏んで決定。
お小遣い交渉と同じ。

流れは以下のような感じ。

各省庁が財務省に使いたい金額を提出
財務省がチェック
→内閣
→国会

もし国会での話し合いが決裂し
3月中に使い道が決まらないとどうなるか?
→4月から公務員の給与が払えなくなる
 =国の仕事がストップ、、、

国の仕事ストップはまずいので、
こういう場合は暫定予算*4を組む。

もし急な出費が発生した場合は補正予算を作る
2020年度は3回作っており、76.8兆円を使った。
借金してつくられる。

つまり、給付金で国民に配られた10万円も借金。

感想

投資に興味がありつつ知識のない私には、
ありがたい番組でした。

各投資の概要と特徴を端的に紹介してくれています。

おそらくはてなブログで投資関連の投稿をされている方も
いらっしゃると思うので、
そういった情報も見ていきたいなと思いました。

英語学習として思いついたものをやってみる3

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今回は前回までとは異なる竹脇さんの動画の1曲目
「Mom's Old Hatchback (In Too Deep) 」の歌詞を調べて和訳してみました。

Elias Naslin feat. Ms K
DeepL翻訳に頼りまくりです。
※歌詞も間違えている可能性がありますのでご了承ください。

出てきた表現

Didn't care 'bout the rules
「ルールは気にしなかった」
  • 省略表現:'bout 
    「about」の省略形。
All being fools
「すべてがばかばかしかった」
  • being
    =be動詞の原形[be]+現在進行形[ing]
    4つの意味を持つ。
    ①~であること
     例文:Being kind to others is important.
        「他人に親切にすることは大切だ」
    ②~されている最中だ
     例文:That classroom is being used.
        「その教室は使用中だ」
    ③being+形容詞(感情以外)/名詞で 
     今は○○だ、一時的に○○だ
     例文:You're being naughty !
        「行儀悪いよ!(だから直しなさい)」
    ④人間、生命
     例文:Human being is mammalian.
        「人間は哺乳類だ」
Each and every high, every night with you
「毎回高まる、毎晩あなたと一緒に」

  • each and every
    「いずれも皆」「どれもこれも」という意味。
    eachまたはeveryの強調形
    例文:Let's value each and every day.
       「一日一日を大切にしよう」
In your worn out sweaters
「あなたの着古したセーターの中で」
  • worn out
    「使い古した」「疲れ果てた」「やせ衰えた」といった意味。
    例文:I'm worn out because I walk around all day.
       「一日中歩き回って疲れ果てた」
    例文:My shoes are worn out.
       「靴がボロボロだ」

歌詞全文と和訳

You were bet friend
あなたは賭け友達だった

Didn't care 'bout the rules
ルールは気にしなかった

Good on the weekends
週末はいいね

All being fools
すべてがばかばかしい

Drifting in deep space
宇宙空間にただよう

So brave and so stupid
勇敢にして愚か

~~~~~☆~~~~~

Just like the movies
映画のように

I was gonna stay in the fire with you
私はあなたと一緒に火の中にいるつもりだった

Just thinking we would do this
私たちはこれをしようと思っていた

Until we couldn't do it
できなくなるまで

Each and every high, every night with you
毎回高まる、毎晩あなたと一緒に
You and me so clueless
あなたと私はとても無知

We were just broken, shattered
私たちはただ壊れて粉々になった

Singing along to nothing matters
歌っても歌わなくてもいい

Stray around like night time roamers
夜の放浪者のように迷走する

We were in too deep
私たちはあまりにも深いところにいた

In your worn out sweaters
あなたの着古したセーターの中で

Thinking we'll be young forever
私たちはいつまでも若くいられると思ってる

Driving in your mom's old hatchback
あなたのお母さんの古いハッチバックでドライブ

And we were in too deep
そして私たちはあまりにも深いところにいた

'Cause I'm thinking we'll be young ever, be young ever, be young
'Cause I'm thinking we'll be young forev-
私たちはいままで通りにいつまでも若くいられると思っているから・・・

'Cause I'm thinking we'll be young ever, be young ever, be young
'Cause I'm thinking we'll be, ever

~~~~~☆~~~~~

Where did it begin?
どこで始まったの?

Where did it end?
どこで終わったの?

Hanging on loose strings
ゆるい糸にぶら下がって

Unable to bend
曲げられない

I never listened
聞いたことがなかった

Trying to prove it
証明しようとする

~~~~~繰り返し部分~~~~~

Just like the movies

I was gonna stay in the fire with you

Just thinking we would do this

Until we couldn't do it

Each and every high, every night with you

You and me so clueless

We were just broken, shattered

Singing along to nothing matters

Stray around like night time roamers

We were in too deep

In your worn out sweaters

Thinking we'll be young forever

Driving in your mom's old hatchback

And we were in too deep

'Cause I'm thinking we'll be young ever, be young ever, be young
'Cause I'm thinking we'll be young forev-

'Cause I'm thinking we'll be young ever, be young ever, be young
'Cause I'm thinking we'll be young forev-

~~~~~繰り返し部分(終)~~~~~

まとめ

歌いだしの "You were bet friend" は、
"You are my best friend" に聞こえたのですが、
歌詞の参照先の表記に従いました。

過去形と現在進行形が入り混じった歌詞でした。

過去のことを思い返しつつ今の気持ちも歌っているのか、過去に立ち返って考えているため現在進行形になっているのか判断が難しいです。

はちみつ的には、若いころの友人(恋人?)との思い出を歌っているのかなと思いました。
青春時代の思い出を振り返り、あの頃は「私たちはいままで通りにいつまでも若くいられる」と思っていたと回想。

2番の歌詞冒頭の
「Where did it begin?(どこで始まったの?)」
「Where did it end?(どこで終わったの?)」
の "it" もいつの間にか始まりいつの間にか終わっていた青春時代のことなのかなと個人的には感じました。

参考

https://www.epidemicsound.com/track/UZcBrrMdHH/lyrics

boutの意味・使い方|英辞郎 on the WEB

《完全版》「being」の4つの意味と使い方 | WURK(旧英語部)

each and everyの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書

「worn out」の意味と発音「疲れた…」のバリエーション

「話を聞かない男、地図が読めない女」を読んだ

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「話を聞かない男、地図が読めない女」という本を読みました。
日本で200万部、全世界で600万部のミリオンセラー本*1です。

この本の著者はアラン・ピーズさんとバーバラ・ピーズさん。
夫婦で講演活動や作家をされており、人間関係などに関する書籍*2を複数執筆されています。

内容は、端的にいえば男女の違いの説明です。

男女のどちらが優れているとかではなく、単に違うのだということを教えてくれます。
違いは胎児期に作られる脳の配線とホルモンの働きで生じるとのこと。
狩猟時代に男は狩りに出て、女は住み家を守り子育てをしていた。
役割に合わせて脳の配線にも違いが生じた結果、例えば男は空間認知能力が高い場合が多くなり、女は相手の変化に気づく能力やコミュニケーション能力が高い場合が多くなった。
(あくまで平均的にという話で、本でもそう記されています。本にはほかにも様々な違いが記されていました。)

違いを理解していれば、異性の不可解な行動や、自分の気持ちを察してくれないことへの苛立ちが減少し、受け入れることができるようになる。
自分自身、そして異性への理解を深め、より良い人間関係を築いてほしいという著者の思いが込められているようです。

はちみつ的には、「男脳・女脳テスト」が面白かったです。
質問に対するに回答を選択肢から選ぶことで、
自分の脳が男脳(男性的な配線)と女脳(女性的な配線)のうちどの程度の位置にあるかがわかります。
男脳・女脳といっても、あくまで男性の平均は男脳の側に寄っていて、女性の平均は女脳に寄っているという話です。
個人の単位でみれば、男性だけど女脳の度合いが強い人もいれば、女性だけど男脳の度合いが強い人もいます。
なかには男脳と女脳の中間、本の言葉を借りれば"男と女の両方に片足ずつ踏み込んでいる"人もいるようです。

このテストは自分の平均からのずれを認識するうえでも有用だなと思いました。

本は男女の違いという視点に立っていますが、
正直、人間はみんな違うと思います。

きっと脳の配線も少しずつ違っているし、
環境要因も考え方に影響を与えるでしょう。

人は違う、そして人の多様性を理解するための1つの方法として、男脳・女脳という特徴区分も使えるということだと思います。

本を通して、男脳・女脳という特徴区分のなかでの自分の位置を認識し、離れた位置の人の特徴を知ることができました。

相手は自分と違うことを前提に、違いを認め合ってより良い人間関係を築きたいです。

「コンサル一年目が学ぶこと」を読んだ

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「コンサル一年目が学ぶこと」という本を読みました。

この本は、社会人の誰にとっても役立つ
不偏的なスキル」を教えてくれます。

コンサルタントに焦点を当てたのは、
コンサルティング会社出身者はその後、
業界や職種を問わず多様な場所で活躍しているから。

コンサルタントの方々が新人時代に学んだ内容は多様な場所で活躍できるような不偏的に役立つスキルだと考えられるため、複数のコンサルタントの方々が新人時代に学んでその後も役に立ったと考える内容まとめ、教えてくれています。

著者は大石哲之さん。
コンサルタントかつ作家で、
ビジネススキルやキャリアについての本を複数書かれているようです。

本は4章構成で、以下の内容となっています。

  1. 話す技術
  2. 思考術
  3. デスクワーク術
  4. ビジネスマインド

社会人として当たり前だと思うような内容から、自分にとっては新鮮だなと思うような内容まで、幅広くありました。

当たり前のはずのことも、
自分を顧みると出来ていないことが多いと気づかされました。

心に残ったのは、「常に自分の意見をもって情報にあたる」ということ。
情報を集めて満足してしまう自分には響く言葉でした。

確かに情報を集めただけだと、自分の中には何も残らない。
"自分の考え"をもったうえで情報にあたらないと、大量の情報の渦に流されてしまう。
情報の中にある他人の意見を、
いつの間にか自分の意見だと錯覚してしまうことさえある。

直ぐに情報にアクセスしてしまう癖を抑えて、
自分の頭で考えてからアクセスするようにしたいと思いました。

正解でなくても良いから、自分の考えを持つ。
自分の考えを持ったうえで情報を知ることで初めて、自分にはないものの見方に気づける。記憶にも残る。

本にあった、「間違えを恐れない。正解を覚えようとしない。」という言葉を胸に。
はじめは浅くても、拙くても、自分の頭で考えることを続けていきたいと思いました。